「俺な、この世界が嫌いなの」
自分の夢を、久しぶりに他人に明かした。
家政婦なんて、すぐクビにできるんだから──という最低な考えで、投げやり気味に話したことだった。
どうせ柚希も、俺の夢を聞いて幻滅するんだろうなと予想していた。ちょっとは気に入っていたけれど……別に最近入ってきた家政婦一人に幻滅されたって、きっとすぐに忘れる。
けれど、柚希は俺の予想を裏切り目をきらきらさせながら口を開いたのだった。
「私に……お手伝いさせてください!」
──その時が、初めて他人にこんな興味を持った瞬間だったと思う。
*
「はーじーめーお兄ちゃん! いい加減起きてください!」
陽宙に起こされて、俺は目を開ける。
陽宙を見て、やっぱり柚希は来ないか……とわかっていたのに胸が痛む。
自分の夢を、久しぶりに他人に明かした。
家政婦なんて、すぐクビにできるんだから──という最低な考えで、投げやり気味に話したことだった。
どうせ柚希も、俺の夢を聞いて幻滅するんだろうなと予想していた。ちょっとは気に入っていたけれど……別に最近入ってきた家政婦一人に幻滅されたって、きっとすぐに忘れる。
けれど、柚希は俺の予想を裏切り目をきらきらさせながら口を開いたのだった。
「私に……お手伝いさせてください!」
──その時が、初めて他人にこんな興味を持った瞬間だったと思う。
*
「はーじーめーお兄ちゃん! いい加減起きてください!」
陽宙に起こされて、俺は目を開ける。
陽宙を見て、やっぱり柚希は来ないか……とわかっていたのに胸が痛む。

