玄さんに謝ろうと決意した私だったけれど、タイミングが合わなくてその日のうちに謝れず、翌朝私は茜さまと話をしながらも玄さんのことをずっと考えていた。
「茜さま。これ、今日の朝のお紅茶でございます。置いときま──」
「あ! そういえば、柚希ちゃん玄兄と喧嘩したってマジ!?」
茜さまがいつもと同じトーンで明るく言った言葉に、私は危うくコップを落としそうになった。
ど、どどどどうしてそれをっ。
「わかるよ、玄兄めっちゃ昨日テンション低かったもん。で、喧嘩したの? なんで?」
「け、喧嘩じゃないです」
私は茜さまを見習い笑みを顔にはりつけながら、そう答える。
玄さん、昨日テンション低かったって……私を泣かせたこと、もしかして落ち込んでるのかな……?
「仲直りしないの〜?」
「そ、そりゃしたいですよ」
できるものなら今すぐやってますっ……!
茜さまは私の言葉を聞いてにこっと笑ってから、私の背中を無理やり押してドアの方へ向かっていく。
え、えぇ?
「はーい、俺もうきがえるから、柚希ちゃんは出てくださーい」
「茜さま。これ、今日の朝のお紅茶でございます。置いときま──」
「あ! そういえば、柚希ちゃん玄兄と喧嘩したってマジ!?」
茜さまがいつもと同じトーンで明るく言った言葉に、私は危うくコップを落としそうになった。
ど、どどどどうしてそれをっ。
「わかるよ、玄兄めっちゃ昨日テンション低かったもん。で、喧嘩したの? なんで?」
「け、喧嘩じゃないです」
私は茜さまを見習い笑みを顔にはりつけながら、そう答える。
玄さん、昨日テンション低かったって……私を泣かせたこと、もしかして落ち込んでるのかな……?
「仲直りしないの〜?」
「そ、そりゃしたいですよ」
できるものなら今すぐやってますっ……!
茜さまは私の言葉を聞いてにこっと笑ってから、私の背中を無理やり押してドアの方へ向かっていく。
え、えぇ?
「はーい、俺もうきがえるから、柚希ちゃんは出てくださーい」

