好きになっちゃ、いけない。〜イケメン主は家政婦兼最強スパイちゃんを溺愛したい〜

 それに、私が株式会社namihara側だとバレた時……一番反応が怖いのは、杏さんでもなく、陽宙くんでもなく、奏さまでもなく──玄さんだ。
 玄さんにだけには、バレたくない。
 だって、応援するって、お手伝いするって、約束したばっかりなのに──。
 きゅっと唇を噛む。玄さんからもらった指につけている指輪が、キラッと光っていた。