好きになっちゃ、いけない。〜イケメン主は家政婦兼最強スパイちゃんを溺愛したい〜

 台本係の先輩が、ふいに感心そうな顔をしながらそんなことを言った。
 も、モテっ……? これは私が頼りないから二人がついてくると言ってくれただけで、そんなことないと思うけど……。
 というか、私が相手なんてお二人に失礼だっ……!
 返事に困っていると、玄さんが「早く行くぞ」と言ってくれて、私はついて行く。
「あのっ……コピー機って、どこの部屋に置いてましたっけ」
「職員室の近くの事務室だな」
「ありがとうございます……!」
 職員室の近くかぁ……一階だから、結構遠い方だな。
 そんなことを考えていると、玄さんが私の持っていた台本をスッととった。
 わっ……と玄さんを見ると、玄さんは笑っていた。
「持つ」
「え……そんな、悪いですっ……」
「黙って持たれとけ」
 指でおでこを小さく弾かれて、私はおでこを抑える。
 うぅ……申し訳ないけど、ここは玄さんの優しさに甘えることにしよう。