私のマンガノート

 ピーンポーン

 軽快なチャイムの音が聞こえた。

 ドアを開けると、夏帆ちゃんだ!

「いらっしゃい!」

「お、おじゃまします」

 今日の夏帆ちゃんは長い黒髪を一つに束ねてTシャツに
ジャケット、ジーパンという格好だ。

「入って入って」

 氷が入ったキンキンの麦茶をテーブルにおく。人を招くのは久しぶりだ。

 エアコンを操作して温度を下げる。

「ありがとう」

 ぐいっと麦茶を飲んで座った夏帆ちゃんは、大きなカバンから何かを取りだした。

「昨日行った漫画。三冊持ってき……」
「わあ!どんなの?」