私のマンガノート

 模写は得意だ。絵も好きだし今こそ頑張り時だ。

 まず薄ーくあたりをとって、十字線を入れる。そこから目、鼻、輪郭……。

 この表紙難しい。何どっも消しゴムで消しては書き直す。

 よし。これでいいかな。できたらマジックの細ーいやつで線画を描く。そこから色塗り。

「できたよ」

 夏帆ちゃんがノートを広げた。のぞきこむと……、おおっ!

 全ページ細かく色が違う。かわいいしおしゃれ!

「すごい! ありがとう!」

 夏帆ちゃんは少し恥ずかしそうに言った。

「よかった」

 何日か前までの印象ががらりと変わる。

「あと私何かやること……」

 そっか。夏帆ちゃんは仕事早いもんね。

「本棚のマンガ読んどいて良いよ! 全部おすすめ!」
「い、いいの?」
「うん!」

 私が言うと夏帆ちゃんはおずおずとマンガを本棚から抜き取った。

「じゃあ、読むね」