私のマンガノート

「……わかる」

 じっと見つめてボソッとつぶやいた。

「ん? なに? 誤字あった?」

「何でもない」

 なんだろう。

「あらすじも書けたよ」
「ありがとう。なら清書するだけだね」
「ねえ一旦マンガ読んで良い?」

 だって、夏帆ちゃんが持ってきたマンガ、どれも面白そうだもん。

「いいけど」
「じゃあ、失礼します」

遠慮なくマンガを手に取る。