サラとポピンがきたのは、学校のうらにわ。
そこには、手いれのされていない花だんがありました。
ざっそうがたくさんはえていて、お花はひとつもさいていません。
「ここ……ちょっと、しょんぼりスポットかも?」
「うん。わたしも思ってた。お花をうえたら、きれいになるのになって」
「ねえ。わたしたちで、キラキラスポットにしちゃおうよ」
「だね!」
サラとポピンは手わけして、ざっそうをぬきます。
しばらくして、花だんはようやく、まっさらな土のじょうたいになりました。
「サラ。なにをうえようか?」
「キラキラスポットにするんだから、キラキラさせたいな! すきな花、ぜ~んぶうえちゃいたい! きせつ、かんけいなく! ぜんぶ!」
「いいじゃん! キラキラな花だんって、さいこーだね!」
ポピンの魔法が、花だんにかけられます。
すると、いっせいに、チューリップ、ポピー、スズラン、マリーゴールド、パンジー、サルビアと、色とりどりの花たちがさきほこります。
☆ もっともっとうえようよ ☆
きみのすきな花はなにかな?
たくさんのお花、もっとうえよう!
すきな花をえらんでね!
学校の花だんをキラキラにしよう♫
まるで、宝箱みたいな、花だんです。
すると、こうしゃから、くじらのしおふきのような水しぶきが、ふりそそぎました。
「ポピン! これ、さっきふってきた、学校のなみだなんじゃない?」
「わあ! 雨みたいに、ふってきた!」
花だんに、学校のなみだがふりそそぎます。
たいようの光が、なみだをてらし、学校と花だんをまたぐ、七色のにじがかかります。
学校にのこっていたみんなが、それを見て、わあっとこえをあげました。
「すごい! 学校に、にじがかかってる!」
「見て! うらにわに、お花が咲いてるよ!」
「行ってみよう!」
みんながえがおになっているのを見て、サラはうれしくなりました。
「学校が、キラキラになってる!」
そのとき、ポピンのもっていた100コのカプセルが、ぱあっとかがやきます。
ピカピカの100コのカプセルが、ひとつになり、ポピンの目の前にうかびあがりました。
光がちると、そこにはピンク色のすてきなネックレスがあらわれました。
「これは、大魔法がつかえるようになったあかし『ドロシーネックレス』だよ!」
「じゃあ、ポピン……『なんでもねがいがかなう魔法』がつかえるをつかえるようになったの?」
「うん! さっそく使ってみようかな!」
「え? ポピン、ねがいがきまったの?」
「もちろん!」
ポピンは、ドロシーネックレスをにぎりしめ、じゅもんをとなえます。
「ドロシーネックレス・ねがいをかなえて!」
すると、ポピンのせなかに、ビジューやスパンコールがいろどられた、ブドウ色のランドセルがあらわれました。
「え!? ポピン、これって!」
「えへへ。魔女の学校よりも、こっちの学校のほうがおもしろそう! だから、こっちの学校にかよえるように、魔法をかけたんだ! 明日から、サラとおなじクラスにかよえるようにしちゃった☆」
「ぽ、ポピンってば!」
でも、サラは心のなかで、とてもよろこんでいました。
だって、ポピンがいれば、学校はもっとキラキラしたものになりそうだったからです。
「サラが、さんすうのことをすきになれるように、もっともっと学校をキラキラにしてあげる♩」
「ねえ、ポピン!」
「なあに? サラ」
「わたし、きづいたよ! ポピンはしょんぼりなリリックを魔法でキラキラにしてくれたけど……わたしにとっては、ポピンの言葉がどんな魔法よりも、とっておきのリリックだよ!」
サラの言葉に、ポピンはとびっきりのえがおをうかべました。
ふたりのあいだに、あざやかなにじが、いつまでもかかっていました。



