ポピンのキラキラリリック!

 学校につくとさっそく、ポピンは目をかがやかせました。
「これがサラたちの学校かー。わたし、まだ学校にいったことがないんだ」
「ポピンは、魔女の学校に行くの?」
「うん! 魔女の学校はね、大魔法を使えるようになったら行けるんだ!」
「じゃあ、もうちょっとじゃん!」
「そうなんだ。はやく学校に行ってみたいな」
 ポピンがそういったので、サラはゲタバコのまえで、たちどまってしまいました。
「学校に行きたいなんて、ポピンはえらいね」
「サラ。また、しょんぼりしてるね。わたしが、サラのしょんぼりをキラキラにしてあげる。サラのために、学校をキラキラなところにかえてあげるよ!」
 ポピンはニコニコとわらいながら、カプセルをとりだしました。
「でも……どうすれば、学校がキラキラになるの?」
 サラのハテナに、ポピンはピコーンと、ひらめきます。
「そうだ! 学校にいる子たちのしょんぼりを、キラキラにかえれば、もっともっと学校はキラキラになるはずだよ♫」
 ポピンがカプセルを手に、いいました。
「しょんぼりしている子はいないかな?」
 すると、おんがくしつで、ぶかつしている女の子を見つけました。
「トランペットが、うまくひけないよ」
「そのしょんぼり、つかまえちゃうよ! しょんぼリリック・コレクション! キラキラリリック・オープン!」
 とたんに、トランペットから、にじいろのおんぷがとびだします。
 女の子は、おんぷのリズムにあわせて、トランペットをふきはじめました。
「すごい! おんぷが、いきてるみたい! なんだか、トランペットのきもちが、わかったきがする!」
 つづいて、たいいくかんで、ぶかつをしていた男の子を見つけました。
「ダンクシュート、ぜんぜんできそうにない。ぼくじゃ、むりなのかな」
「しょんぼりしてたら、つかまえちゃうよー! しょんぼリリック・コレクション! キラキラリリック・オープン!」
 すると、男の子がはいていた、たいいくかんシューズに、羽がはえました。
 男の子はドリブルをしているうちに、空中をはしり、鳥のようにジャンプします。
 ダンクシュートをうてた男の子は、大よろこび。
「ダンクシュートって、きもちいい! もっともっと、れんしゅうするぞ!」
 ポピンは、つぎつぎと学校のみんなをキラキラにしていきました。
 すると、学校のてんじょうから、ポタポタと水がふってきました。
 なかにいるのに、雨がふりはじめたみたいです。
 サラは、学校においてある、きいろいかさをさして、ふしぎに思います。
「雨もりかな?」
 ポピンは、ふるふると首をふりました。
「学校が、ないてる!」
「……ええっ? 学校が? なんで?」
「いけない! わたし、わすれてたよ!」
 ポピンがしたをぺろっと、出していいました。
「ポピンは、わたしもみんなも、キラキラにしてくれたよ」
「でも、まだ学校をキラキラにできてないもの」
「学校って、この……うちの学校のこと?」
「うん。学校にも、しょんぼりなことがあるんだよ!」
 そういって、ポピンはさいごのカプセルを出しました。
「これで、100コ目だ! 学校をキラキラにしてあげなくちゃ。でも……なにがしょんぼりなんだろう?」
 ポピンが、ううーんとうなります。
 サラも、学校がなににしょんぼりしているのか、かんがえました。
 まいにち、かよっている学校だけれど、さんすうがにがてなサラには、ちょっぴりしょんぼりになってしまうばしょでした。
 でも、ともだちにはあえるし、きゅうしょくはおいしいし、やすみじかんにやるドッジボールがだいすきです。
 だから、ほんとうは学校が、だいすきなんです。
 サラは、学校のことを、うんとかんがえました。
 そしてピコーンと、とあることに、きがつきました。
「もしかして……あそこかも!」
「サラ。なにか、しってるの?」
「うん! ついてきて、ポピン!」
 はしりだしたサラを、ポピンはおいかけました。