どっちの愛も、重すぎて息ができない。

放課後昇降口を出る。


いつもなら靴箱の前で奏多が待っているのだけれど、今日靴箱の前で待っていたのは


湊だった…。私を見つけると

自然な笑顔に変わる。でもその瞳の奥は
少しの期待と独占欲を混ぜたような瞳。


「一緒に帰ろう。」


「ご、ごめん、今日は…」


『莉奈。』


すると背後から私の名前を呼ぶ声がした。
この独占欲にまみれた鋭い声は…

まさしく奏多。