勇気をだしてそう言うけど 奏多は一瞬だけ表情を歪めて 私を抱きしめた。 「怖がってもいい、嫌ってもいい。だけと俺は、俺だけは莉奈を絶対に離さない。」 耳元で囁かれたその言葉は、嬉しいはずなのに、何故だか悲しくなるばかりで 冷たい……。