どっちの愛も、重すぎて息ができない。

「…莉奈」

二度目のキスでまだ胸がバクバクしているのに、奏多の声は落ち着いていた。
その落ち着きが、逆に怖い、!

「さっきから、目が泳いでるよ……やっぱり何か隠してるよね?」

「っ……そ、そんなこと……」

言い終わる前に、奏多の視線がクローゼットへ向いた。
心臓がビクッと跳ねる。

「……あのクローゼット、」

立ち上がろうとする奏多の腕を、思わず掴む
「だ、だめ!!」

「……やっぱり」

冷たく笑ったその目が、いつもの優しい奏多じゃない。
震える私の手を振りほどき、奏多はクローゼットの方に歩いていく

「莉奈が隠してるもの……俺に見せられないものなんて、ないよね?」

「ち、違う……っ」

足が竦んで動けない。
奏多の指先が引き出しに触れた瞬間――。