どっちの愛も、重すぎて息ができない。


「分かった、」

夜。家のチャイムが鳴った。

「莉奈。俺。」

奏多の声。

写真は机の引き出しに閉まっただけで
まだちゃんと隠せていない

どうにかしないと─!

慌ててアルバムをクローゼットに押し込んで
深呼吸をして玄関を開けた。

「こんばんは」
「……うん」

奏多は笑っていて、でもその目は私を探っているようにも思えて怖かった。