「お前の隣が苦しかったから泣いたんじゃねえの?それを放って置ける訳ねえじゃん。」 「黙れ……、」 奏多のものすごく低い声が教室内に響く。 湊の腕を引き払って私の肩をグッと引き寄せる。 「莉奈は俺がいないとダメなの。俺だけが分かってやれる。」 「それは勝手にお前がそうやって思い込んでるだけじゃん」 「莉奈は……誰のものでもない、」 奏多の鋭く光る視線と湊の優しいけどどこか怖い声がぶつかり合っていく。 「やめてよ、お願い。二人とも……落ち着いて……」