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翌日のお昼休み、私は購買でパンを買って戻る途中、ふと教室の前で立ち止まる


ん、? 中から奏多と湊の声がする。



『莉奈に近づくな、』

いつもより、低く鋭い奏多の声。


『近づくな、ってどういう意味?』

少し挑発したような響きをする湊。


『莉奈は俺の彼女。お前の入る隙なんてないから。』

『へえ、彼氏面するのは勝手だけどさ』

少し間を置いて湊が口を開く