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その翌日、クラスに転校生がやってきた。


『初めまして!相沢湊です!よろしくな!』


明るい声で人懐っこい笑顔。


『……字…!あははっ!』

黒板に書いた字が下手だとからかわれても
彼は笑い飛ばす。すぐに彼はクラスの

人気者になった。そんな姿を私はどこか
懐かしく感じていた。