どっちの愛も、重すぎて息ができない。

文化祭の熱気の余韻がまだ残る廊下。

私はさっきのアドリブに心臓がドキドキしていた。

なんであんなキス……、

『莉奈』突然背後から手を引かれる。

「……っ!?」

湊? 振り返る間もなく人気のない屋上へと連れられた。

「な、なに?急に……」
「ごめん、でもさっきのは見てられなかった。」

湊は真っ直ぐに私の方だけを見る
その瞳に射抜かれてしまいそうで言葉が出なかった。

「奏多にキスされて、嫌じゃなかったの?」
「そ、それは。」

奏多と付き合ってからキスなどは数え切れる程度はしたが、舞台の上というと話は変わってくる。