4人の兄に溺愛されすぎて困ってます!?

「ど、どうして?私、何か嫌なことした?」



「ううん、コマリちゃんはずっと良い子だったよ…ただ、俺の意志が弱いだけだ」



「意志が弱い…?」



「俺さー、他の子のこと好きになっちゃった…ね?意志がないでしょ?浮気性なんだよね〜、俺」



「…なんで?」




「え?」



「なんでそんなにヘラヘラとしてるの?!」



「うおー、怖…ちょっとからかっただけじゃん。なのに本気になっちゃっておもしれーやつ」



「遊びだったってこと?」



「当たり前じゃん。俺、妹属性の女の子よりお姉さんと付き合いたいし♪」



「それ、私の見た目が幼く見えるってこと?」



「だからそう言ってんじゃん」



「ショウ君と喧嘩して怪我までしたのに?」



「ショウと喧嘩はした。だって、あいつ俺の本命横取りして来たんだぜ?怒るだろ?」



「じゃあ、クラスに馴染めるようにしてあげたって言ってたのも…」



「俺の本命ちゃんが振り向かないから保険かけてただけ。でも、本命ちゃんこっちに来たし、もうコマリちゃんは要らないから。じゃーねー」





「おはよう、コマリ」


翌朝、自室に来たお母さんが朝ごはんを届けに来た。


ヒナにフラれた私は、学校に行きたくなくて部屋に閉じこもった。



「コマリ、ふたりでちょっと話さない?」


「お母さんと?」


「えぇ」


「いい、話さない」


「なんでよー!ママ、コマリちゃんとの時間作る為に頑張って仕事終わらせて来たのにー!」



「…!」



これを言われたらこっちが申し訳なくなるのをお母さんは知っている。



「…もう、お母さんはずるいよ…で、何?」



自室の扉を開けると、お母さんから鋭い一言が心に刺さる。


「…学校で何かあった?」


「…言いたくない」


「…そっか…言いたくないのか…」


「お母さん?」


「学校からね、電話があったの」


「ヒナって方がコマリちゃんに謝りたいんだって」


「会いたくない」


「そう…でもね、もう目の前まで来てるのよね」



お母さんが言い終わる前に自室の扉が開く。



「ハルキお兄ちゃんとアキトお兄ちゃん?!それに、フユトお兄ちゃんにナツキお兄ちゃんまで…どうし…」


扉が完全に開き、お兄ちゃん達の後ろでボロボロのヒナが土下座していた。


「どういう状況?これ…」


「僕が説明するね。朝、学校に着いたらこんな噂を聞いてね…ヒナってやつがコマリを捨てて他の子に手を出してるって」


「…まぁ、だから…なんだ…心配なんだ。お前は大切な妹だしな!守りたかったんだ。こういう男から」


「ほら、謝れ」


「コマリちゃん…悲しい気持ちにさせてごめんなさい」


ボロボロのヒナが泣きながら私に土下座で許しを乞う。


その姿を見ていると、確かに腹は立ったけど楽しかった思い出もあったことを思い出した。


「…ヒナ、もう良いよ。確かに私はあの時、ヒナに心救われてたから、ありがとう。私、知らなかった。お兄ちゃん達がそんな風に私のことを思ってたなんて…ありがとうお兄ちゃん…!」