寝ても覚めてもキミが好き

それを満更でもない気持ちで毎回断っているのは、本当は俺も恋夏が好きだからだ。

だけど今更俺も好きだなんて言えるはずもなく、俺には断るという選択肢しかなかった。


「今年こそ、周ちゃんの彼女になるんだから!」


何度振ってもいつだって真っ直ぐに想いを伝えてくれる恋夏だから、俺はどこか安心していたのかもしれない。


「帰るの?」


補習が終わり、教室を出ていくと追いかけるようにして夕美が後ろから声をかけてきた。

夕美は小学生の頃からの幼なじみで、恋夏の一番の友達。

どうやら俺のことが好きとか恋夏には言っているらしいが、そんな素振り俺は一度も感じたことがない。


「…いや、隣のクラスの女子に呼ばれたから」


本当はすぐにでも恋夏の手伝いとしてプール掃除に行きたいところだけど、さっきクラスメイトの男子から俺に話があるから中庭に来てほしいと隣のクラスの女子から伝言を頼まれたと言われ、向かうところだった。


「あんたって、何気モテるよね。昔から目立ちたがり屋だから仕方ないか」

「…なんだよ。言いたいことがあるならはっきり言えよ」


夕美はふっと嘲笑した。