「ちょ、ちょっと待って!!」 慌ててタオルで体を隠す。 顔が熱い。耳まで真っ赤。 先輩は、軽く手を挙げて、笑いながら言った。 「いや、ほんとごめん。確認しなかった俺が悪い」 その軽さが、逆に刺さる。 「……出てってください!!」 声が裏返った。 先輩は「はいはい」と言いながら、のんびり扉を閉める。 ……死ぬかと思った。 心臓はバクバク。 頭の中は真っ白。 なんでこんなことに。 同居って、こんなに命削るの?