そこから俺は、どうしようもないクズになった。
信じることも、期待することも、全部やめた。
顔だけはよかったから、女なんてすぐ騙される。
「かっこいい」って言われるたびに、心の中で笑ってた。
――アホだなー。
俺の中身なんて、誰も見てないくせに。
高校に入ってから、 大智が言ってきた。
「晴人、お前いつか刺されるぞ」
その言葉に、 笑って返した。
「死んでもいいなー」
本気だった。
毎日が、ただ流れていくだけで、何も感じなくなってた。
誰にも期待しない。
誰のことも好きにならない。
それが、 俺の生き方だった。
俺には、顔しか価値がない。
中身なんて、誰も求めてない。
だから、俺も誰にも見せない。
心なんて、もういらない。
そう思って、今日まで過ごしてきた。



