「涼ちゃん、俺もう耐えれないかも」
えええええええええええ!?
待って。 待って待って待って。
それって、どういう意味!?
私、心の準備が…!
先輩は、顔を上げて、私の頬に手を当ててきた。
その手が、少しだけ熱くて、 でも、優しくて。
距離が近すぎて、 息が止まりそうだった。
…これって。
これって、もしかして――
いやいやいやいや。
待って、先輩。 私、心の準備が…!
頬に手を当てられて、距離が近すぎて、花火の音が遠くに感じるくらい、世界が止まった気がしたのに――
「暑すぎる、ギブ」
「へ?」
…え?
「涼ちゃん、帰らない?暑すぎて死にそう」
先輩は手でパタパタしながら、本気でしんどそうな顔してる。
え、え、え。
今の、そういう意味!?



