思わず聞き返すと、 先輩は目をそらして、しょんぼりした声で言った。
「『彼女になる?』なんて俺に言われても、嬉しくないよね」
…違う。
そうじゃない。
きもいとかじゃなくて。
私が怒ったのは、先輩が軽く言ったからじゃなくて、他の人たちと同じように扱われた気がしたから。
私は、先輩の“妹”で、それだけで十分だったはずなのに。
でも、心のどこかで――
“私だけを特別にしてほしい”って、願ってしまってた。
その気持ちに気づいた瞬間、 顔がボンッと赤くなった。
……私、何考えてっ!!!
───────────ドーン!
夜空に大きな花火が咲いた。
「……っ」
額から汗がつーっと流れる。
でも、それよりも。
心臓が、バクバクしてる。
さっきまで怒ってたはずなのに、今はもう、何がなんだか分からない。
すると――
先輩が、私の肩に顔を乗せてきた。
「えっ、先輩?」
な、なに? なにこの状況!?
肩に顔って、どういうこと!?



