「そうですね。先輩の隣歩いてても、私なんて妹にしか見れないですよね」
自分で言っておいて、 胸がちくっと痛んだ。
でも、本当のこと。
先輩の周りにいる女の子は、 みんな綺麗で、可愛くて、 髪もさらさらで、笑顔も完璧で。
そんな人たちと比べたら、 私なんて、そこらへんの雑草みたいなもんで。
見られるわけない。
“彼女”としてなんて。
だから、言った。
“妹にしか見れない”って。
そしたら、先輩が言った。
「涼ちゃんは、彼女に見られたいの?」
「へ?」
頭が真っ白になった。
え? 今、なんて?
“彼女に見られたい”――私が?
…そんなこと、思ってた?
自分が言ったことを思い返して、 顔が一気に熱くなる。
私、そう思ってたってこと?
先輩に、 “妹”じゃなくて、 “彼女”として見てほしいって。



