「学校の人にばれたらどうしよう」
思わず口に出してしまった。
だって、こんなふうに二人で歩いてるの、 ちょっとだけ特別な気がして。
「大丈夫でしょ。暗いし」
「でも…」
「それにばれてもいいでしょ別に。やましいことないし、兄妹なんだから」
ズキッ。
“兄妹”って言葉が、 胸に刺さった。
浮かれてた。 ちょっとだけ、特別な気分になってた。
私だって先輩のことお兄ちゃんだと思ってる。そうだよ。
…分かってる。
でも、嬉しかったり、悲しかったり、 浮かれたり、落ち込んだり。
私の心、忙しすぎる。
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