でも、だからって―― 「浴衣ある?」 「い、一応ありますけど…」 「じゃあ一緒に行こう」 えええええええええええええ!? 急すぎる。 心の準備、ゼロ。 でも、断れなかった。 先輩の「一緒に行こう」って言葉が、 なんだかすごく嬉しくて。 花火大会。 二人きり。 浴衣。 夜の街。 …やばい。 私、どうしよう。 どうしたらいいの。 でも、気づいたら頷いてた。 「はい」って。 それだけで、 先輩がちょっと笑った。