――遡ること、8時間前。
七月。
暑い夏が、今年もやってきた。
朝からじりじりと照りつける太陽。
部屋の中も、エアコンなしじゃ生きていけない。
そんな中、先輩はというと――
ソファでアイスを食べながら、ぐでーっとしてる。
「…あちぃ~……むりぃ~……」
その姿、完全に溶けかけの人。
「先輩、そんなことばっかり言ってたら溶けますよ」
私は、髪を1つに束ねながら言った。
だって、私も暑い。
年々暑くなってる気がするし、家の中でも油断できない。
でも、先輩はもっと暑さに弱いらしい。
アイスを口に入れて、
「生き返る~」って言ってる姿は、ちょっとだけ可愛い。


