ドーン!ドーン! 夜空に大きな花火が咲いている。 「……っ」 額から汗がつーっと流れる。 暑い。 でも、それ以上に心臓がバクバクしてる。 「涼ちゃん、俺もう耐えれないかも」 えっ。 先輩が、私の頬に手を当ててきた。 え、え、待って。 ちょっと待って。 それって…それって…! 私、心の準備が…!