この恋、予定外すぎて困ってます


***



次の日の朝。

いつもなら、先輩が起きてくる時間。
「おはよー」とか言いながら、歯みがきしてるのに。
今日は、静かだった。

…あれ?

なんか、嫌な予感。

部屋の前で立ち止まって、 ノックしてみる。



「先輩、起きてますか?」



返事はない。

…まさか。

そっと扉を開けると、 ベッドの中でぐったりしてる先輩がいた。



「えっ…!先輩!?」



駆け寄って、顔を覗き込む。

…赤い。
おでこ、熱い。



「お母さん、大変!先輩、熱出して寝込んでる!」



リビングに走っていく。

お母さんがすぐに体温計を持ってきて、 先輩の熱を測る。



「38.4度ね」



その数字を見た瞬間、 胸がぎゅっとなった。

…私のせいだ。
昨日、髪も乾かさずに、 私のために外に飛び出してきてくれた。
あの夜道で、 おじさんに絡まれた私を助けてくれて、 濡れた髪のまま走ってきてくれて。