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その日の放課後。
なぜか体育館裏に呼ばれた。
行くと、そこには先輩女子たちが数人。
空気が、冷たい。
「昼、晴人と喋ってんの見たけど、どういう関係?」
「1年が晴人にちょっかいかけんじゃねーよ」
そう言われて、肩を押された。
壁に背中を打つ。
痛みよりも、心がぎゅっと縮こまる。
あー……やっぱり先輩に関わるとろくなことがない。
「晴人のこと何も知らないくせに」
その言葉が、鋭く突き刺さる。
…知らない。
ただの同居人。
一緒に暮らしてるだけ。
それ以上でも、それ以下でもないし。
「次晴人の近くにいたらただじゃおかねーから、ブス」
最後の言葉が、冷たく吐き捨てられて、先輩女子たちは去っていった。
私は、その場に立ち尽くしたまま、 何も言えなかった。



