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昼休み。
私は、机の上にお弁当をそっと置いて、ふたを開けた。
すると、隣の席の花がすぐに声をかけてきた。
「今日豪華だね~!どうしたの?」
私は、ちょっと照れながら答えた。
「…まあ、ちょっと気合い入れただけです」
改めて見てみると、星型のにんじんに、ハートの卵焼き。
確かに、張り切りすぎたかもしれない。
「もしかして…お弁当箱買ったの?」
花の鋭い質問に、私は観念して土曜日のことを話した。
先輩と買い物に行ったこと。 色違いのお弁当箱を選んだこと。
すると、花はニヤニヤしながら言った。
「着々と愛を育んでおりますね~」
「そういうのじゃないってば!」
私は、顔を赤くしながら全力で否定した。
まぁ、先輩が、私の作ったお弁当を全部食べてくれたら嬉しいなって思ってるけど…。



