一体、食べたものはどこに行ってるんだろう。
先輩は、あんなに食べてるのに、 細くてスタイルも良くて、ずるいくらい。
それに比べて私は、食べた分すぐに顔やお腹に出る。
だから、ハンバーグを口に運びながらも、 ちょっとだけ罪悪感があった。
そんな私の心の中を、 先輩は見透かしたように言った。
「よく食べる子、可愛いよね。俺はそっちの方が好き」
…え。
先輩のその言葉に、私は顔が熱くなった。
…別に、私だけに言ったわけじゃない。 きっと、誰にでもそういうこと言うんだ。
そう思いながらも、 心の奥がふわっと揺れてしまったのは、否定できなかった。
ご飯の後、先輩が「夏服見たいな~」と言い出して、 私はそのままついて回ることになった。
店の中を歩きながら、 先輩は次々と服を手に取っては、鏡の前で合わせてみる。
正直、何を着ても似合うと思う。 スタイルもいいし、顔もいいし、ずるいくらい。



