店に着くと、先輩はさっそく棚の前に立って、「どれがいいかな~」と楽しそうに見始めた。
私は、その隣で真剣に考える。
「先輩、結構食べますよね。どんなのがいいですか?」
気づけば、先輩の弁当箱ばかり探していた。
すると、先輩がふと私の方を見て言った。
「涼ちゃんの弁当箱は?」
「え、私は買うつもりなかったです」
そう答えると、先輩は少し驚いた顔をして、「一緒に買おうよ」って、さらっと言った。
私の分まで棚を見ながら、「これ、涼ちゃんっぽいかも」って真剣に選んでくれる。
二人でたくさん吟味して、 ようやく決めた弁当箱は――なぜか色違い。



