歩いていると、先輩がふいに私の肩に手を添えた。 「涼ちゃん、こっち」 そう言って、私を歩道側に移動させる。 …え。 一瞬、何が起きたのかわからなかったけど、 気づいたら車道側に先輩が立っていた。 さりげない。 でも、ちゃんと守ってくれてる。 こういうのか。 女子たちが「先輩かっこいい~!」って言う理由。 …なるほど、納得。 私は、ちょっとだけうつむいて、「ありがとうございます」って言った。