「ごめんね、遅くなって」 先輩が、少し息を弾ませながら玄関に来た。 私は時計を見て、すぐに答えた。 「時間ぴったりなので謝らなくていいですよ」 すると、先輩は目を丸くして、「わあ、真面目~」って笑った。 …馬鹿にしてるのかな??? 「じゃ、行こっか」 そう言って、先輩が玄関のドアを開けた。 私は、少しだけ深呼吸してから外に出る。 初めて、先輩と並んで歩く。 外で、二人きりで。