そのとき―― ガチャッ。 「キャーーー!!!ノックしてくださいよ!!」 先輩が、問答無用で扉を開けてきた。 ドライヤー片手に、びしょ濡れの髪のまま、私は叫ぶ。 「何回もしたよ」 って、先輩は涼しい顔。 「歯ブラシ取るだけだから〜」 そう言って、何事もなかったように出ていく。 私は、鏡に映る自分の赤い顔を見て、そっとため息をついた。 そのあと、リビングで先輩が言った。