「涼、キスして」 ドクン。胸が跳ねる。 先輩の目が、私を捕らえて離さない。 「せ…」 あっ、危ない。 “先輩”って呼びそうになった。 「…」 さっきまで“晴人”って呼んでたのに、 急に恥ずかしくなる。 「…ゆ、許して?」 そう言って、先輩の胸に体を預ける。 「あー。かわいいね〜」 ぎゅっと抱きしめられる。 心臓持たないよ〜〜〜! 「涼ちゃんの誕生日なのに意地悪してごめんね。 いつも通りに戻そうね」 完全に子ども扱いされてる…。 でも、その腕の中はあたたかくて、 なんだかんだで、幸せ。