「涼ちゃんといると、かっこ悪いとこばっか見せてる」
先輩は、少し照れたように言うけど—— そんなことないよ。
今だって、愛しいしかない。
その不器用さも、真っ直ぐな言葉も、全部。
「美冬のことも、あの時は恋だって思ってたけど、涼ちゃんと出会ってから違うって気づいたよ。
あの時は美冬しかいなくて依存してただけで、今みたいに一緒にいるだけでドキドキしたり、
壊れないように大切にしたいなんて思ったの、涼ちゃんだけだよ」
そう言いながら、先輩が私の頬に触れる。
その手は、あたたかくて、優しくて。
目が、まっすぐ私を見つめてる。
胸がいっぱいになる。
言葉にならないくらい、心が震える。
私だって、そうだよ。
先輩しか、見えてないよ。

