「どうして謝るの?」
先輩の声が、少し低くて。
眉間にしわを寄せて、なんだか怒ってるみたい。
だって、自信がなくて。
私が、先輩の隣にいていいのかなって、ずっと思ってた。
「私なんて子どもっぽいし、美冬さんみたいに綺麗じゃないし、色気だってないし。キス以上のことしたことないし!」
言葉が止まらない。
胸の奥に溜めてた不安が、全部こぼれていく。
美冬さんだけじゃない。
晴人先輩は、きっといろんな人とそういう経験をしてて。
私だけが、全部—— 晴人先輩の“一番”でありたいって、思ってしまう。
それがどうしようもなくて、悔しくて。 胸が、ぎゅっと痛くなる。


