*** 夜。 部屋は静かで、灯りだけがぽつんと灯ってる。 私は、ソファで縮こまって待っていた。 ガチャッ。 玄関の鍵が開く音。 その瞬間、心臓が跳ねる。 「ただいまー…涼ちゃん、まだ起きてたの?」 先輩の声。 優しくて、あったかくて。 その笑顔を見た瞬間、涙がにじむ。 会いたかった。 すごく、すごく会いたかった。 「どうしたの?」 先輩が、私の顔を覗き込む。 その目は、優しくて、でも少し心配そう。 「今日、美冬さんに会いました」 そう言った瞬間—— 先輩の動きが、ピタリと止まる。