「本当にそれだけ?嫌なこと言われてない?」
心配で、つい詰め寄ってしまう私。
すると、先輩がギュッと抱きしめてくれる。
その腕の中は、あったかくて、全部を包んでくれる。
「それだけ?って、涼ちゃんにとってはその程度のことなの?」
少し意地悪そうな声。
でも、どこか甘くて、優しい。
「そんなわけないじゃないですか…」
そう言うと、先輩が小さく笑う。
「嫉妬してくれたもんね」
その笑顔が、ずるいくらいかっこよくて。胸が、きゅんってなる。
好き。 先輩の大きな背中が好き。
ぎゅって抱きしめられると、世界が静かになる。
先輩の顔を見上げると——
「ん?」
って、優しく笑ってくれる。
その笑顔が、全部を溶かしてくれる。 不安も、嫉妬も、全部。
先輩、大好きだよ。

