放課後。
教室のドアが開いて、聞こえてきた声。
「涼ちゃんいる?」
……先輩の声。
その瞬間、教室がザワザワしだす。
「え、晴人先輩!?」「名前呼び!?」「やばっ!」
……恥ずかしすぎる。
私は、顔を真っ赤にして急いで教室を飛び出す。
「先輩、やっぱり昇降口で待ち合わせとかの方がよかったんじゃないですか?」
そう言うと、先輩は笑って——
「こっちの方が早く会えるじゃん」
……ずるい。 そんなこと言われたら、嬉しくなっちゃうじゃん。
一緒に暮らしてるのに。
毎日顔を合わせてるのに。
それでも、学校で会えるのは特別。
校門を出ても、チラチラ見られてる。
視線が気になる。
でも、先輩は気にしてないみたい。
これからの学校生活どうなるんだろう…って不安はある。
肩を触ると思い出す。あのときのこと。
でも、今の先輩と一緒なら大丈夫な気がする。



