「作らないので、勝手にしてください」 私は、冷たく言い放った。 さっきの「お母さんみたい」発言が、まだ胸に刺さってる。 でも、先輩は慌てる様子もなく、ちょっと笑って言った。 「ごめんごめん、冗談。涼ちゃんの弁当、食べたいな」 そう言って、上目遣い。 ……ずるい。 その顔、反則。 「……はぁ」 断るつもりだったのに、口から出たのはため息だけ。 「じゃあ、明日から作りますけど」 「やったー!ありがとう!」 先輩は、子どもみたいに喜んでる。 私は、なんかもう負けた気分。