「今日ごめんね。一緒に回れなくて」
先輩が、ぽつりと謝ってくる。
その声が、少しだけ申し訳なさそうで。
でも、それはしょうがない。
付き合ってること、隠してるし。
隠してなくても、先輩は人気者で忙しいし。
「今も、勝手に抜けてきたんだけど」
ミスターコンの役割、終わったからって。
その言葉に、ちょっとだけ嬉しくなる。
私のために、時間を作ってくれたんだ。
でも—— ずっと気になってたこと、言ってみる。
「あ、の…先輩。ステージで言ってたこと、直接言ってくれないんですか?」
先輩は、きょとんとした顔。



