この恋、予定外すぎて困ってます



***



「購買行こーよ、涼!」



花に誘われて、私は財布を握りしめて教室を出た。
パンの争奪戦に巻き込まれる覚悟はできてる。


購買の前。
人だかりの中に、見覚えのある後ろ姿。

……先輩。

その隣には、先輩の肩に手を置いて、楽しそうに話しかけてる女の子。

笑ってる。 距離、近すぎる。



「……」



朝、朝食作ってくれた時は、ちょっとだけ見直したのに。

やっぱり嫌い。 あの軽さ。 あの誰にでも優しい感じ。



「涼?どうしたの?」



花がパンを選びながら振り返る。



「……なんでもない」


そういえば――

同居してから、一回も先輩と由紀人さんの弁当、作ってない。

夜ごはんはなんとかしてるけど、昼は?



「……昼、どうしてるんだろ」