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学祭準備が始まってからというもの—— 先輩が帰ってくるの、ほんっとうに遅かった。
なんなら、お母さんの方が毎日早かったくらい。
「今日も遅いのかな…」
そんな言葉が、口癖みたいになってた。
いちゃいちゃできない日々。
先輩の声も、ぬくもりも、ずっとお預け。
でも—— 今日で終わり!!
今日は、学祭!!
やっと、やっと地獄の日々が終わるんだっ!!
朝からテンション爆上がり。
制服の上にクラスTシャツを着て、鏡の前で髪を整える手にも力が入る。
先輩に会える。
そんな期待が、胸の奥でポンポン跳ねてる。



