ぎ、ギブ……!
心臓がバクバクして、手が震えて、洗剤の泡が飛び散る。
そのとき——
「ただいまー」
玄関から、お母さんの声。
……えっ!?!?!?!?
反射的に、先輩を突き飛ばす。
先輩は「うわっ」と言いながら、床に転がる。
「……あら、なにしてるのあなたたち?」
お母さんがキッチンに入ってきて、じっと私たちを見てる。
先輩は、なぜか余裕の笑顔。
いやいやいや、笑ってる場合じゃないですって!!
ば、ばれたらどうするんですか!?
付き合ってるの、隠してるんですよ!? 学祭どころじゃなくなるかもなのに!!
心臓が口から飛び出そうなくらいドキドキしてるのに、先輩はのんびりしてる。 この人、ほんとにもう……!!



