「涼ちゃんのクラスは何に決まったの?」
先輩が、ソファに座ったまま聞いてくる。
「お化け屋敷です」
そう答えると、先輩がふっと笑った。
「へー!楽しそうだね、行こうかな」
その言葉に、空気がピタッと止まった。
シーンと静まり返る部屋。
……え?来れるの?
でも、すぐに思い出す。
先輩、ミスターコン出るんじゃないですか。
忙しくて、そんな時間ないはず。
「先輩のところはなにするんですか?」
少しだけ声が沈む。
「カフェって言ってた気がするけど、俺ミスターコン行かないといけないし教室いないんだよね」
そっか……。 やっぱり、先輩はステージの上。私は、教室の中。

