「それより、もうちょっと寝ない?」
そう言って、先輩が私の腕をつかんだ。
えっ……ちょ、待って――
気づいたら、ベッドに倒れ込んでいた。
先輩の腕の中。距離ゼロ。心臓、爆発寸前。
いいのかな、こんなので。
まだ、ちゃんと付き合ってるってわけじゃないのに。
でも、先輩は何も言わずに私を抱きしめたまま寝息を立ててる。
……寝るの、早すぎませんか。
こっちはドキドキして、目なんて絶対閉じられないのに。
先輩の呼吸が、耳元で静かに響いてる。
あったかい。 安心する。
でも、怖い。
付き合うって、こんなにハードル高いの?
心臓がずっと忙しいんですけど。



