「いつから金髪なんですか?」
何気なく聞いたつもりだった。
でも、先輩の表情が少しだけ曇った気がして、すぐに後悔した。
「離婚してからかな」
……え。
聞いちゃいけないことだったかもしれない。
空気が、少しだけ重くなる。
でも、次の瞬間。
「涼ちゃんになら、なんでも答えるよ」
そう言って、先輩が私をぎゅっと抱きしめた。
……あったかい。 優しい。
そして、かわいい。
心を開いてくれたみたいで、胸がじんわり熱くなる。
「私も、先輩になら聞かれて嫌なことなんてないです」
そう言うと、先輩が顔をあげてじっと私を見つめた。
少しだけ、考えるような顔。
何か言おうとしてるのかな。それとも、何か迷ってるのかな。



